<2022年2月22日>福山ゆりオンライン講演会①

去る2月22日、日本ハブルータ教育研究会創設報告会時に行った講演を原稿化いたしました。

また本稿は、樺沢紫苑『精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法』(飛鳥新社)の一部を引用/参考にしたものです。

本日は日本ハブルータ教育研究会実践報告会、そして家族ハブルータ実践ブックの出発記念講演会に

参席してくださりありがとうございました。

私はハブルータ教育を全世界に住む日本人の方々へ拡散し、皆さんがより豊かで幸福な親子、

夫婦になってくださることを夢見てこの度このような創設の機会を頂くことができました。

この場を持つまでに尽力してくださった関係者の皆様に心から感謝を申し上げます。

本日は「幸せな人生を培うハブルータ対話法」と題する講演を準備いたしました 。

テーマは大きく四つに分けられます。

まず、不幸な日本人?!

二つ目に、幸せな人生とは?

三つ目に、なぜ人は不幸になるのか?

最後に、ハブルータ対話法で、私たちはもっと幸せになれる!

というテーマで順にお話をしていきます

1.不幸な日本人

今日この場に集っていらっしゃる方達は日本在住の方が60%、

そして南米北米韓国と日本以外の国々に住んでいらっしゃる方々が40%ほどです。

私たちは皆、日本人という共通点を持っていますが、このテーマに関しては

「日本に住む日本人」という観点でぜひお聞きください。

さて、 私は23年間韓国で暮らしております。

昨年1年間だけ、子供達の日本語習得のために22年ぶりに故国日本へ戻り、

生活をする機会がありました。

もちろん今までに1~2年に一度は家族で行ったり来たりしていましたが、成人してから初めて暮らす日本でした。

私のように長く海外へ住んでいる立場の者からすれば、日本という国は治安も良いし、

人々も穏やかで優しく、自然も美しい国です。そんな日本の魅力を改めて感じながら、

我が家の子供達もすっかり日本びいきになって帰ってきました。

けれども、私が主観的に感じた日本への好印象と違い、

現在日本に住む日本人の幸福度には危険信号が出ているようです。

皆さんは、この国の幸福ランキングが世界でどれくらいかご存知でしょうか。

日本は経済大国ですし、治安の良さは世界一。医療費も格安で、公教育のシステムも定しています。

けれども蓋を開けてみると日本人の幸福度はG 7国家いわゆる先進国では

ほぼ毎年最下位となっています。

画像出典:NNA ASIA World Happiness Report 2021
 

この幸福度ランキングは下記の6つの項目でアンケート調査されます。

  • 人口あたりのGDP
  • 社会的支援の充実度
  • 健康寿命
  • 人生における選択の自由度
  • 社会における寛容度
  • 腐敗に対する認識度

そもそも日本人はアンケート調査を控えめに答えるという傾向もあるようですが、

特に低いのが「自由度」と「寛容さ」だとのこと。

客観的には「インフラが伴い、社会の腐敗もなく住みやすい国」と思われていても、

幸福への自己評価が低いのかもしれません。

では、子どもたちはどうでしょうか。日本の子ども達もあまり幸せでない、そんなデータがあります。

2021年ユニセフ調査

これは、去年ユニセフが調べた19歳までの子供の幸福度調査です。

2011年には31カ国中6位だった日本ですが、この10年で20位にまで落ちてしまいました。

特に注目すべき点は、身体的幸福度がとても高い割には精神的幸福度がほぼビリだということです。

医食住に事欠かない先進国であるにも関わらず、

青少年の自殺が多い(G7国家のうち、15~34歳の死因1位が自殺なのは日本だけ)

という悲惨な実情を抱えています。

上記の図は、各国の高校生を対象にした自己肯定感の調査結果です。

日本人の学生は、アメリカ人学生に比べて、約半分の自己肯定感しか持っていないという結果でした。

自分自身に価値を見出せないという子供が多いことが上の図の精神的幸福度の低さとなっているの

でしょう。

次に日本社会の未来世代である子どもたちの自己肯定感の低さは、当然親子関係にも関連しているはずです。

日本では昨今、友達のようなフラットな親子関係を目指す傾向にありますが、その一方で

親への尊敬心は年々薄れてきています。

調査の結果日本の親への尊敬心は抜きん出て低い有様です。

では次に、夫婦の関係はどうでしょうか。

こちらは18歳から34歳で結婚したい男女を対象にした調査結果です。

結婚相手選びで重要視するポイントの男女比較ですが、一目瞭然で女性は経済的に上昇婚志向です。

ちなみに男性側は、女性の容姿そして年齢が若いかどうが、配偶者を選ぶポイントになっています。

一言で言えば、結婚を希望する若者たちは、結婚相手を「女は金で男を選び、男は顔で女を選ぶ」

ということです。

けれども、いざ結婚してみるとどうでしょうか。

若くて美しかった妻は歳月とともに、当然劣化していきます。 女性側も同様に、

いつも夫の経済状態が順風満帆というわけにはいきません。

この図を見ていただければわかるように、 愛か金かという選択肢で最初は金を選んだとしても

それは必ずしも幸福度と直結するわけではないということです。

(2000年イリノイ大、ディーナー教授調査)

「お金」という物質だけで、人間は永遠に幸福を感じることはできません。

子どもから大人まで自己肯定感や自尊感が低く、結婚相手に愛情や性格よりも、

お金や外見といった「目減りしやすいもの」を優先させる傾向が強いということが、

これらのデータでご理解していただけたと思います。

諸外国に比べれば、物質的には豊かな日本であるにも関わらず、核家族化によって

孤独感を感じやすくなることで個人は欠乏感を抱き、親子・夫婦関係は冷え切り家庭は

空洞化していきます。 

日本人が先進国の中でも異常なほどの高い自殺率を記録している理由は、このような社会的背景が

一要因なのではないでしょうか。

それでは日本人はお金だけは、たくさん持ってるのかと聞かれれば、日本人の貧困率は

どんどん高くなり、国民間の経済的格差はどんどん大きくなっています。

2015年には、韓国に平均賃金を抜かれ、アメリカ・ヨーロッパの1/3から半分水準の賃金に

なっている日本社会です。

私たちの子供が成人する頃には、彼らが東南アジアの発展途上国に出稼ぎに行かなければ

いけないほどの貧しい国になってしまうという、そんな経済予測があるほどです。

愛もお金もなくなっていく、そんな日本で幸福を感じることの方が珍しいと考えるのが

社会学者たちの見解です 。(②へつづく)

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