<七夕の日イベント>福山ゆり講話・ 『善き夫婦になるために~ユダヤ人家庭から学ぶ夫婦円満の秘訣~』①
『善き夫婦になるために~ユダヤ人家庭から学ぶ夫婦円満の秘訣~』
去る7月7日、七夕の日を記念して、今年で3回目となる「オンライン・ハブルータ体験会+福山ゆり代表によるミニ講話イベント」を開催いたしました。
日本全国から、また韓国在住の日本人ママも含めて、合計11名が参加してくださいました。
今回のテーマは「善き夫婦となるために」
第1部では、アンデルセン作『父さんのすることに間違いなし』という物語を題材に、
ハブルータ形式での対話を行いました。
夫婦の在り方や信頼関係の大切さ、共通の価値観を持つことの意義について、深く感じる時間となりました。
続く第2部では、福山ゆり代表によるミニ講話「ユダヤ人家庭から学ぶ夫婦円満の秘訣」が行われました。 講話の内容は、4回に分けて記事としてご紹介してまいります。ぜひ、当日の感動を味わってみてくださいね! なお、次回のイベントは12月、クリスマスを記念して開催予定です。お楽しみに!
皆さん、こんにちは。
本日はハブルータ教育研究会の体験会に参加してくださりありがとうございます。
今回のミニ講話では、ハブルータを単なるコミュニケーションツールとして使うだけでなく、
その根源であるユダヤ人の家庭教育を深く理解することで、ハブルータをより豊かに楽しんでいただけるようなお話しをしたいと思います。特に、ユダヤ人の家庭において夫婦がどのような結婚観を持っているのか、
その核心的なポイントに焦点を当ててお話しします。
講義に先立ち、皆さんに簡単な質問をさせていただきます。
「あなたはどんな妻ですか?」という質問です。普段あまりしない質問かもしれませんが、
今日の講義を通じて、「私はこんな妻なんだな」「こんな妻になりたいな」という希望を抱いていただければ幸いです。
夫婦の最大の「壁」
さて、夫婦にとって最大の「壁」、すなわち課題とは何でしょうか? (対話が続かない、価値観が一致しない等の答えが出てくる) なぜこのような話をするのかといえば、ハブルータを学びに来る多くの母親方は、
子どもの教育や家庭内の良好なコミュニケーションのためにハブルータを活用したいと考えています。
しかし、いざ家庭で実践しようとすると、最も大きな壁となるのは夫であることが少なくありません。
たとえば、何か質問をしても、夫が無反応であるということがよくあります。
新婚の00さんの場合、夫婦にとって最大の壁は「価値観の違い」だとおっしゃいました。
自分が感動したことに夫が共感してくれないといった難しさがあるとのことです。
今回のメンバーの中で最も結婚生活歴先輩である00先生も、価値観の違いが一番の壁だと述べており、
同じ言葉を使っていても解釈や意味が異なることがあると指摘されています。
このように、夫婦にとって最大の壁は「価値観の違い」であり、これは「優先順位の違い」へとつながります。
自分が大切にしたいことがあるのに、相手にとっては別のことがより重要だと感じるときに摩擦が生じます。
結局、この最大の壁をどう乗り越えるか、すなわち「どうすれば夫婦が一つになれるのか」について、今日皆さんと共に考えていきたいと思います。
ユダヤ人の家庭教育と結婚観の核心
ユダヤ人は人類史上最も深い歴史を持つ民族の一つであり、彼らの伝統と文化は文字化され、
子孫に継承されています。
ユダヤ人の結婚生活や夫婦関係の特徴を以下に挙げます。
まず、ユダヤ人の結婚生活は、「同一の価値観」に基づいています。夫婦が同じ価値観を持つことが、家庭を一つにまとめる鍵であり、最も重要な結婚観です。
さらには、ユダヤ人共同体の指導者であるラビは、良き夫であり、良き父親であることが必須とされています。
良い家庭を築き、良い父親であることが社会的指導者となる資格とみなされてきました。
ユダヤ人は「良き父母となり、良き夫婦となることが必須である」という価値観を持っています。
夫婦が同じ価値観を共有することで、子どもに一貫した教育ができると考えられています。
多くの方がハブルータを学び始めるのは、子どもの知能や創造性を高めたいという動機からです。
しかし、学べば学ぶほど、良き親になるためにはまず良き母親、そしてその前に成熟した一人の女性である必要があると気づきます。これがユダヤ人の伝統における重要なポイントです。
次回に続く。