第4章「ユダヤ人の母親によるEQ教育」

母親が教える「どんな人間になるべきか? WHAT TO BE」

8月はインスタと連動して、福山ゆり著アマゾン書籍「世界を動かすユダヤ人の子育て14の秘訣」から各章のポイントを解説しています。第5回目は、第4章「ユダヤ人の母親によるEQ教育」編をご紹介していきます。
イスラエルが建国されてから世界中のユダヤ人が集まってきました。 肌の色も言葉も違う様々な「自称ユダヤ人」がイスラエル帰化を望む中で「何をもってしてユダヤ人とみなすのか?」という論議が行われ、「母親がユダヤ人なら、子どももユダヤ人である」という法律が定められたそうです。この結論を見るだけでも、一人の人間の信仰や価値観、人格形成に「母親の占める役割が大きい」と言わざるを得ません。(理由の1つとして、父親が誰であるかは分からなくても、母親は誰であるか特定できるからという理由もあります)

家庭教育の最高優先順位として、深い信仰心や精神的価値観を教えること

これは父親一人では決してできないことです。
妊娠時期はもちろん誕生時から繰り返し続けていく、安息日の食卓礼拝や就寝前の聖書の読み聞かせ(ベッドサイドストーリー)などは、子どもと24時間生活が密着している母親が主導権を持っているからこそ継承していくことができる文化です。「ユダヤ人らしい、アイデンティティ」を我が子へ伝える際に最も大切な事が、(ハブルータによる)経典学習、そして戒律に基づいた生活様式(特にツェダカのような慈善教育や安息日の習慣)です。ユダヤ人として守るべき、613個の戒律(00をすべき、00をしてはならない等)を幼い子どもへ教えるなんて!想像しただけでもクラクラしてきます。^^::
親自身ももちろん戒律を実践し続ける姿を見せること、これは並大抵の信仰心や精神力ではできないことです。このような戒律に基づいた生活の中心に「ユダヤ人の母親」が存在します。ハブルータ(1対1の質問討論)は父親との経典学習の際にだけ用いられるわけではありません。すでに数千年間、家庭の中で文化となっているため、ユダヤ人の母親は我が子にこう投げかけます。

「あなたの考えは?どうしてそう思うの?」

父親の行う経典学習は我が子のIQを育てる事ができますが、言語能力や批判能力をいかに高めたとしても、人間としての「器」である他者への共感能力を兼ね備えていなければ、冷淡な頭でっかちの人間になってしまいます。ユダヤ人の父親は、物心着いた我が子へ(特に青少年期には父親の役割が重要です)「何をすべきか?WHAT TO DO」を教え、ユダヤ人の母親は、胎内に宿った瞬間から我が子へ「どんな人間になるべきか?WHAT TO BE」を教えていきます。「理性重視・感性重視」という父性と母性の違いや特性をよく生かして、相互補完的な関係を営みながら、我が子の健全な成長のための努力し続けること、これこそがユダヤ人の家庭教育の最高の秘訣なのです。

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次回は、第5章「ハブルータ学習法(1対1質問討論)の高い学習効果!」編をご紹介いたします。お楽しみに!^^

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