<2022年2月22日>福山ゆりオンライン講演会③

3.なぜ人は不幸になるのか?

今まで三つの幸せとは何なのか、そして幸せを手にする方法と

守るべき順番についてお伝えしてきました。

「幸せな人生を送りたい」人は誰しもがそう思っています。

けれども世の中には不幸な人が存在しています。

人はなぜ不幸になるのか、その理由についてお話していこうと思います。

不幸な人の特徴その①

セロトニン的幸福でなく、ドーパミン的幸福を優先した場合。

参考図書の著者は、精神科医なのでメンタル疾患の患者さんの例が出てきます。

メンタル疾患の患者さんの特徴とは、非常に真面目、勤勉、風邪を引いたぐらいでは

仕事の休みを取らない、体にムチ打ちながら仕事に取り組むというタイプだそうです。

必死に頑張った末に、メンタルが不調になっても頑張り続けます。

ついに精神科にかかってうつ的な症状が出ていても頑張り続けます。

医者にうつ病と診断されるので2週間ほど自宅療養してください、

と言われても自分がいなければ今の仕事は進みません、と意地を張ります。

こういう方たちはよく言えば真面目で頑張りやですが、悪く言えば不器用で柔軟性がない人です。

自分の健康を犠牲にしても仕事を頑張ろうとする人、

こんな人は皆さんの周囲にも1~2人いらっしゃいますよね。

けれども、この図にあるように、セロトニン的幸福すなわち「自分の心身の健康」とは

人生の幸福度を決定する基盤、根っこです。

この力強い基盤があってこそ、

私たちは仕事でも最高のパフォーマンスを発揮できるようになるし、

愛する家族や親しい友人へ優しい言葉をかける余裕が生まれてきます。

また、セロトニンが低下してくると、とオキシトシン的幸福にもマイナスの影響を及ぼします。

いつもイライラ、怒りっぽい家族や上司とは誰でも一緒にいたくないですよね。

反対に、いつも精神的に安定していて余裕のある人、平常心を保っている人と一緒にいれば

こちらの精神も安定してきます。

結果的にこういう人は仕事や家庭(友人関係)においても信頼されやすく、

良い人間関係を維持することができます。

また、ドーパミンはモチベ―ションややる気の源である一方で、

ドーパミンが暴走してしまうと依存症になってしまう恐ろしい側面も持っています。

先ほど、ドーパミン的幸福を得るためには必ず「対価」が必要になってくるとお話ししましたが、

時に人はこの「対価」を簡単に払う事で、ドーパミン的幸福を追い求めようとします。

例えば、物質的依存(アルコール、薬物、タバコ、カフェインなど)

行動依存(ギャンブル、買い物、スマホ、性行為)、

人間関係(親子や恋人間の共依存、家庭内暴力等)などの問題に発展していきます。

ドーパミンは暴走すると「底なし沼」に陥ります。自己成長の原動力という有難い側面もありますが、

その使い方を間違えると自己破綻してしまうのです。

ドーパミン的幸福をどういう方法でどう付き合ってるかは、

私たちの人生において非常に重要な鍵となってくるのです。

ですから先ほどもお伝えしたようにドーパミン的幸福には「目的意識」を持つことが大切です。

「私は、なぜお金を沢山稼ぎたいのか?なぜ社会的成功をしたいのか?

その富と成功でどんな人生を作り上げたいのか?」という

本質的な質問を自分自身に投げかける習慣が必要になってくると思います。

不幸な人の特徴その②

オキシトシン的幸福、すなわち人間関係を無視し、ドーパミン的幸福を優先しても、

結局は幸せになれない、ということです。

今度は毎日残業続きの仕事人間パパについて考えてみましょう。

夫婦や家族で一緒に食事をする時間も取れない、段々と家族との対話も減っていきます。

やがて妻との仲は険悪になり、子どもは言う事を聞かなくなり、

しまいには非行に走るなどの様々な家庭問題が発生してきたらどうでしょうか。

愛する家族とのつながりを軽視し、社会的地位や名誉、または仕事で認めてもらおうと思っても、

妻に離婚され、子どもに嫌われている人が、果たして「幸せな成功者」と呼べるのでしょうか。

「愛とつながり」が先で、「富と成功」は後です。

人生を豊かにしてくれる、人間関係を無視して成功を目指し、がむしゃらに努力しても、

その先に幸せは待っていないのです。

オキシトシン的幸福が満たされていないと、孤独感や疎外感が広がっていきます。

たとえ大勢の人に囲まれていたとしても、人間関係においてストレスを感じやすくなっていきます。

こういった人間関係によるストレスでうつ病などのメンタル疾患を招き

セロトニン的幸福が感じられず、更にオキシトシン的幸福も失う、

という負の連鎖反応が引き起こされるのです。

問題は、「幸せを追い求める順番」を間違えたことにあります。

オキシトシン的幸福を重要視すれば、家族や職場での信頼も受け、

結局は仕事においても成功していくようになるのです。

一般的に、職場で受けるストレスの9割は、人間関係にあると言われています。

周囲のサポートや応援を得ることで仕事の成功の加速していくことを忘れてはいけないのです。

次に、「つながり」と「健康」の関係はどうでしょうか。

もし、仕事が順調、家族とも幸せな生活を送っていたとしても、

自分自身に大病が見つかったり、愛する家族に健康上の問題が発生すれば、

私たちはすぐに不幸を感じるようになります。自分自身の健康はもちろん、

家族の健康も大切ですよね。

自分を含めた「家族の心身の健康」こそが全ての幸せの基盤となってくるのです。

どうすれば幸せな状態を維持できるか?

次に、具体的にどのように行動すれば、3つの幸せはを日々感じながら過ごせるのか、

著者が紹介する一部をご紹介したいと思います。

セロトニン的幸福を維持するためにできること

 BE の幸福であるセロトニン的幸福、これは失う前に気付くことが重要です。

私たちは普段、起床して、食事をし、学校や職場に向かい、排泄もするし、

家族や友人たちとの時間を送ります。

自分の足で歩き、食べること、しゃべることができる、どこも痛みもない、

これは「当たり前すぎて」特に感謝をすることなく過ごしています。

けれども一時、身体やメンタルが故障したらどうでしょうか。

これら一つのことでもできなければすぐに苦しみを感じることでしょう。

「健康とはかけがえのない幸福であった」、大病を経験した方ならきっと共感されると思います。

健康を失う前に、いかに予防するのか、ということ意識と行動が必要なのです。

そのためには上質な睡眠、よく噛んで食べること、

そして、夜ぐっすり眠るためには朝日を浴びて散歩することがとても重要

だと、著者は説いています。

さらには、自己洞察力を高めることも大切です。

朝の散歩や瞑想など、ルーティンをこなすことで、自分の体調や気分の変化に敏感になります。

こういった自分自身への洞察力を高め、自己観察する習慣を持つこと、

これは結局、日々の生活の中で小さな幸福を発見する能力になっていきます。

幸福発見能力を高めるために、著者は「夜寝る前」にポジティブ日記を書くことをお勧めしています。

セロトニン的幸福のように、「減りずらい幸福」だとしても、自ら積極的に気付く努力をし、

アウトプット(ここでは書くこと、話すこと、行動すること)しないと忘れてしまうからです。

夜寝る直前に、三行ポジティブ日記を習慣化することで、ポジティブな観察力を育てていけます。

多くの人はネガティブな観察力に時間を使っています。

ネガティブな観察力とは「他人の悪口を言う事」です。

他人の悪口は一見、ストレス解消のように見えますが、実際は違うのです。

他人の悪口を言うという行為は、自己肯定感を下げ、ストレスを増加させます。

結局、相手のことを話しながらも、自分自身の心身の健康を悪化させている、ということです。

また、特に職場での信頼もなくしていくため、仕事での成功も遠くなっていきます。

他人の悪口を言うという行為は、結局3つの幸せ、全てを失うことになるのです。

オキシトシン的幸福を維持するためにできること

他者と繋がる努力を積極的にすることです。

社会的な繋がりを持つ人は、持たない人に比べて、

早期死亡リスクが50%低下するという研究結果があるほどです。

しかし、人と深く繋がるためには労力も時間も必要です。

だからといってじっとしていても、友だちはできません。友だちとは自ら「作る」ものだからです。

ただ、私たちのように成人になると学生時代の頃のように、純粋な動機で友だちを作ることが難しくなってきます。

そういう場合に著者がお勧めしていことが、「仲間」を作る、ということです。

友だちとは友情で繋がった関係ですが、仲間は「共通の目的」を持って集う人たちです。

例えば何かのコミュニティに所属することによって

(スポーツサークル、趣味の同好会、語学や読書のための勉強会、地域での習い事)、

まずは仲間を増やし、そこから友だち見つけていけばいいと説いています。

私たちハブ研でも、そういった共通の目的を持つ仲間を得ていく機会を

皆さんにご提供したいと思っています。

また、良き人間関係をつくるためにはコミュニケーションスキルを磨くことも重要です。

オキシトシン的幸福を日々感じるために著者が勧めていることが、感謝ワークと感謝日記の実践です。

私たちの脳内では「感謝する、感謝されること」で、

オキシトシン・エンドルフィン・セロトニン・ドーパミンという

4つの幸福物質が全て出ると言われます。

今すぐに!そしていお金をかけずに幸福状態を簡単に作り出す魔法の言葉、

それが「ありがとう、感謝」なんですね。

ドーパミン的幸福を維持するために必要なこと。

「あなたにとっての幸福とは何ですか?」と聞くと、

6割の成人がドーパミン的幸福をまず最初に挙げるそうです。

けれでも、先ほどから述べているように、ドーパミンは幸福物質は

光の側面と依存症の原因物質と闇の側面を持っていることを忘れてはいけないのです。

光の側面は、自己成長の原動力、もっと頑張ろう!もっと良い結果を出そう!という、

やる気やモチベーションを引き出してくれることです。

また学習物質としての役割があるため、 ドーパミンが分泌されると、

集中力や生産性が高まり、記憶力も向上します。

その反面、闇の側面としては、依存症になりやすいと言う部分があります。

「対価」が必要なドーパミン的幸福ですから、人はそれを簡単な方法で得ようとした時に、

度が過ぎて依存症になってしまうのです。

ドーパミンと上手く付き合うことは、私たちの人生の成功と失敗、

幸せと不幸の分かれ道だといっても過言ではないのです。

そのために著者がお勧めしていることは、

まずは、能動的な娯楽や趣味を持つことです。

テレビ・スマホ(SNSをダラダラ見る、YouTube動画鑑賞など)・

ゲームのような受動的・浪費型趣味や娯楽から、

読書・ボードゲーム、楽器演奏やダンス、スポーツなどの

能動的・自己投資型趣味や娯楽へ変えていくのです。

次に、お金や物に感謝をすることです。

ただ金持ちになることだけではドーパミン的幸福でしかありません。

そこで感謝という要素を加えることで(オキシトシン的幸福と、幸福の掛け算をする)

その幸福感を持続させることはできるようになります。

「感謝をする人がお金持ちになる」という説には根拠があると言います。

ドーパミン的幸福だけ追い求めていると、やがてお金のありがたさや大切さを忘れてしまいます。

結果として、「もっともっと」と、お金の亡者となり、間違った用途に浪費をしたり、

簡単な儲け話に騙されてしまいます。

その一方で、感謝の心でお金を使うと、お金を得て嬉しいという思いと共に、

自分のためにお金を払ってくれた全ての人達(お客さんやビジネスパートナー等)への

感謝が加わっていきます。

お金とは、結局人を介して回って来るものです。

人との繋がりや信頼関係を重要視している人や会社であってこそ、

継続してお金を稼ぐことができるのです。

自分や自社のもうけだけでなく、社会貢献しよう!

共に豊かになっていこう!と意識している人や会社に、お金を引き寄せられていくのです。

三つ目に、天職を見つけると幸福になれると著者は説いています。

それは自己実現と社会貢献が一致しているからです。

仕事には二つの側面があるのですが、それはお金を頂く、社会的に認めてもらう、自己実現などの ドーパミン的幸福が一つ目です。

さらには人の役に立つ、社会貢献している、というオキシトシン的幸福です。

最近では、ライフワーク⇒ライフワーク⇒ライフワークという言葉がよく聞かれますが、

天職とはまさにライフワークです。

この仕事をするために私は生まれてきたんだ、と思えること、

そんな人は仕事をすればするほど、毎日充実し、達成感を味わって過ごしています。

またそういう意識で仕事をすれば、楽しいため、すべてがうまくいくようになっているのです。

楽しければ、モチベーションや生産性、記憶力、学習能力もアップしていきます。

そして、もっと頑張ろう!と思えるのです。

このようなプラスの循環ができたら、どんなに人生は充実していくでしょうか。

その一方で、辛い、苦しいと思いながら仕事をしていても、

結局ストレスがアップ、モチベーション、生産性、記憶力、学習能力はもちろん落ちていきます。

その結果、何をやってもうまくいかない!もういやだ!というようにマイナスの循環に陥っていきます。

そこで著者がお勧めしていることは、親切ワークと親切日記を実践することです。

私もこの本を読んですぐに子ども達と一緒に実践してみました。

(最初の1週間はポジティブ日記、次の週には感謝日記をプラス、

3週目からは親切日記をプラス、という感じで段々と増やしていきました)

誰かに対して親切を意識しながら起床し、生活をすると、本当に普段の生活が変わってきます。

親切を習慣化することで自己肯定感が高まり、結局は幸福度がアップしていくのです。

ここで、なぜ「寝る前にアウトプットすることが大切か」についてもお話ししておきます。

ダニエル・カーネマン博士の提唱するピークエンドの法則によれば、

ある出来事もしくは、人間の印象は「ピーク」と「エンド」で決まると言われます。

(例えば、美味しいレストランで食事をしても、最後の勘定時にトラブルがあれば最高の体験が台無しとなるように)

今日1日の印象は、「一番楽しかった出来事」と「寝る前の感情」で決まるため、

皆さんのご家庭でも寝る直前に親子で発表し合う、もしくは

1人で日記を書くなどの行為で積極的にアウトプットをしてみてください。

すでに気付いている方はもいらっしゃると思いますが

これらの1日の最後の日記(アウトプット)は自分自身への問いかけ、つまり質問です。

ここでハブルータの出番です。ハブルータの核心こそが「質問」です。

自らへ「質問」を投げかける習慣を、ぜひハブルータで養っていただきたいと思います。

また、セロトニン的幸福を感じるためも普段からの自己対話と質問の習慣が決めてとなってきます。

つまり、ハブルータを皆さんの家庭生活に取り入れることで、

自己洞察力、自己観察力、幸福発見能力を身に付けることができるのです。

また家族と友人との愛情と信頼に包まれた、つながりを維持するために

必須なのがコミュニケーション能力です。

この能力をハブルータで身に付けることでオキシトシン的幸福を維持することができます。

そしてドーパミン的幸福の際に説明したように、日々誰かへの親切を意識することとは

飽きる事のない、能動的な創造性を生んでいく原動力になっていきます。

また、自分はどんなことを通して自己実現すべきか?社会貢献すべきか?という

自身への問いかけが天職を見つけていくカギとなっていくことでしょう。(④へつづく)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。